神戸淑子【かんべ・よしこ】岡山県瀬戸内市
神戸淑子プロフィール
Prolfile神戸淑子 画歴
東京学芸大学教育学部美術科油絵専攻
デザイン社勤務
1982年岡山市立中学校勤務
上野の森美術館「日本の自然を描く展」入選
新美展奨励賞
1988年 岡山県美術展初入選
1992年 広島美術大賞展入選
1996年 岡山学芸館高等学校勤務
2000年 日春展初入選
2003年 岡山県美術展山陽新聞社大賞受賞 以後招待
2006年 日展初入選
2008年 備前国総社宮 扉絵・壁画制作(〜2010年)
2013年 瀬戸内市貴船神社に大絵馬奉納
神戸光昭との「ふたり展」22回他、個展3回、グループ展多数
岡山県美術展招待、岡山県美術家協会理事、岡山日展会会員、
瀬戸内市美術家協会常任理事
山陽新聞カルチャー教室 日本画講師、他 水彩、人物画教室主催
神戸淑子からのメッセージ
Message岩絵の具の美しさに魅かれ、花と人物を主なテーマとして描き続けて参りました。
中学、高校と仏教の学校で学んだ経緯から、京都で数年、仏画を教えていただき、
その精神性や絹等を使う伝統的な技法にも心を動かされています。
水彩画やデッサンも含め、私の今後の課題です。
公式サイトを開設致しました。
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神戸淑子 展示作品
日本画に思うこと
絵を描くのは幼い頃から好きだった。
油絵は匂いに馴染めなかった。
デザイン会社は楽しかった。
いろいろな画材で絵を描いてきたが 25年以上続いた画材は日本画だった。
日本画の空間に対する考え方や描き方と、この画材が自分に合っていたのだろう。
日本画の、岩絵具を膠で画面に定着させるという描き方は、源氏物語絵巻の時代から変わっていない。
当時の岩絵の具は自然から採取されるものだけなので、色数も限られていた。
現在は人工的に実に多種類製造されている。
私には、当然、天然物は高価なので、小品に少量使うだけだが、
作り出された岩絵の具でも、その色合いには深みがあり、
人の心を魅きつける柔らかい色調を持っている。
砂状の岩絵の具を塗り重ねた美しさは名状し難い。
しかし、画材もどんどん進化し、今やミクストメディアの時代となってきた。
30年程前には不完全だったアクリル絵の具も、完成され、最強?の絵の具として実に魅力的な画材である。
使ってみたくて つい試作したりする。
現在、展覧会は大画面になり、壁画を描くような作業も増えた。
マチェール作りも面白い。
そういう大作の力仕事も好きだが、日本画本来の、絹に描いたり、空白を残したりする描き方は一般的ではなくなってしまった。
今後は、そうした古典的な技法も学んでみたいと考えている。