故 梶原いづみ(梶原 泉)【かじわら・いずみ】広島県福山市
故 梶原いづみ(梶原泉) 展示作品
3.時のたてごと
アポロンやオルフェウスや ギリシャの神々が
奏でたというたてごとその美しい音色に合わせて
詩をポロンポロンとつま弾いてみたい
1993年12月16日 「ズームイン朝/のポエム」
バラライカ演奏バックに朗読
5.もしも・・・
もしも 生まれ変わるものなら鳥に生まれ変わりたい
何にも捉われることなく 自由に大空を飛んでみたい
自然の厳しさは 容赦なく
その小さな肩を打つだろうけれど
いつも大空に向かって 生きる喜びを
声高らかに謳っていたい!
1992年8月広島県高野町〈りんご今日活国)
パラグライダー教室のテーマ詩
6.流れゆく雲
流れゆく雲のように
何も考えることなく 過ごしてきた日々
流れのままに従って
漂よい続けてゆく 舟のような日々
何もかも自然の手にゆだねて 過ぎてゆく日々
何のてらいもなく
何の怖れもなく
漂うのはあなたの大空
亜麻色の光が包む
ゆっくりと流れてゆく
私は雲・・・
7.鳥のように・・・
鳥のように
蝶のように
花のように
草のように
羊のように
水のように
風のように
雲のように
雪のように
時のように
夢のように
愛のように
そんなふうにわたしは生きたいなあ・・・
(上の作品) 1992年8月4日フジテレビ「いま、青春」 (風の芸術家・新宮晋さん番組にて放送)
8.雲
そこに雲 ふわっと雲
思いがけないものに 出会ったように
僕の心は解き放たれて
あの虹色の雲めがけて まっすぐに上昇する
そこに雲
ふわっと雲
僕の心を包んでくれる雲
1998年2月14日
上梓 「雲~フランチェスコの青春」のテーマ詩
11.風のたてごと
風がひいているたてごとの
やさしい響きが
心を慰めてくれる秋
目に染み入りそうな青い空に
黄色と赤に染まった 一枚の葉が舞いおどる
ポロロン ポロロン
いつしか体が踊り出す
葉っぱといっしょにデュエット
風がひいているたてごと
ポロロン ポロロン 静かにおどろう・・・
・・・
良い音色が出せるといいな
1992年2月3日発売
「季刊ポルカ」〈6号〉掲載