地域のアーティスト情報 小野竜太郎

写真・デジタルフォトアート

小野竜太郎【おの・りゅうたろう】岡山県岡山市


小野竜太郎 展示作品

写真集のご紹介

1.シティロード

岡山の中心部、クレドビルエントランスと電照サインが美しい歩道を望む。
この界隈は、岡山でもオシャレな通り。
夕方から夜にかけての風景が私はとても好きです。

2.冬

ベンガラで有名な岡山県北に位置する吹屋ふるさと村。
撮影した日は、2月のとても寒い日でした。
うっすらと雪化粧した町並みはとても風情のある光景です。

3.のれん

岡山の勝山町。
のれんとおひな祭りで町おこし。
各家々ののれんは、何か言いたげです。日本ならではのとてもすてきな光景に思わずシャッターを切りました。

4.TASOGARE

鳥取県境港の夕暮れ。
静かな波音、黄昏時の光景です。
ゆったりとした気持ちになれます。

5.IZUMO DOME

青空に反射する白いドームが印象的です。
出雲にこんなモダンなドームがあるって素晴らしい。
出雲の人たちがうらやましい。

6.GREEN SHOWER

岡山県の鯉ヶ窪湿原。
うっそうと茂った緑がたくましい。
どこか、人間を拒否しているかのよう。
自然にとって人間は もはや余計なのかもしれない。

7.路 地

岡山倉敷美観地区。
昭和初期の面影が残る町並みが どことなく懐かしい。
子供の頃、よくこんな路地で遊んだものだ。

8.GYOSEN

鳥取県境港。
港町らしい光景と潮の香りが気持ちいい。
今日は、どんな魚が揚がったのだろう。

9.AUTUMN

鳥取県にある大山。
裾野に広がる田園の秋。
ゆったりとした時間の流れが都会の喧噪を忘れさせます。

10.SUMMER

岡山県牛窓町。
日本のエーゲ海といわれたゆえんは どこだろう。
明るい日差しが似合う町だ。

11.静 寂

岡山県倉敷美観地区。
夜の美観地区。
これが観光地なのかと疑うほど静かな静かな夜です。

12.おぼろ

岡山県北の小さな町、北房町。
火祭りの舞台となる町。
神秘的な炎が小さな町を彩る。

13.無 題

岡山県牛窓町の造酒屋跡 昔々の繁栄が今は懐かしい。
あのにぎわいはどこへ行ったのだろう。
静かに時間だけが過ぎていく。

わたしと写真

私と写真の関係の始まりは、中学2年の時から始まる。当時、私は親から借りたコダックのインスタントカメラを使っていた。シャッターを押すだけ。チッ・・という音と共にシャッターが切れる。簡単なものだった。

箱形のそのカメラは、プラスチックでできていて、当時でも決して良いものとはいえないものだった。ある日、クラスメイトのT君が学校へカメラをもってきた。学校で写真部に属し、写真が好きだったのだろう。私は、そのカメラを見て、一目で惚れた。かっこ良かった。たぶん、記憶は定かではないが、ニコンFだったのだろうと思う。彼は、そのカメラを自慢げにクラスメイトに見せていた。その時からである。私は、何時か、自分でお金を稼げれるようになったら一眼レフのカメラを買おうと思うようになった。

高校生活になって、しばらくは運動部でバトミントンに明け暮れたが、大学生になって、アルバイトをするようになり、貯めたお金で本当に一眼レフを買った。夢にも見た一眼レフのカメラ。中学生の時に見たカメラは、高級すぎて買えなかったが手に入れたのはキャノンのT-70だった。今でも、思い出す。うれしくてうれしくて、何度も何度もさわったあげく枕元において寝た覚えがある。

それからというもの、24時間、カメラを持ち歩いていた。何時、どこに行くときにも一緒だった。写真を撮りだしてから、サトウカメラ店に入り浸りになった。当時はまだプリント代が高く、1枚70円くらいだったと思う。それでも、毎週のようにどこか行っては写真を撮りプリントしていた。ある時、いつもそのサトウカメラ店の店頭で受付をしていたとても感じの良い「おばさん」が、「良い写真が撮れてるね」「一度、写真コンテストにでも出したらよいのに」と言ってくれた。

私は、今でもその人に感謝している。その人のその一言がなかったら、今の私はいないかもしれないと思う。その一言がきっかけで、写真コンテストに出してみようと思うようになった

初めてのチャレンジは、毎年5月にあった富士写真フイルム主催のモデル写真コンテストだった。その頃、1年で最も大きい写真コンテストで、応募者も多く、その写真コンテストに行くことになった。良く出入りしていたそのカメラ店で、確か「船橋 章」さんという素晴らしいセンスのアマチュアカメラマンほか、何人かのカメラ好きの方たちと共に行った。撮影は楽しくて、その時の様子は、この歳になっても良く覚えている。翌日、プリントして、どれを出すかで悩んでいたとき、その船橋さんがいくつか選んでくれた。その時教えてもらったことは、現在でも私の写真に生きている。私の師匠は、その方だと思っている。

現在、私は、カメラを握って33年になる。
プロとして名乗りを上げて、28年になる。

毎年毎年、写真というのは何と難しいんだろうかと思う。真実を写すと書く、写真は、本来は記録を残す要素が強いのだろうがいつからか、芸術の要素も持つようになった。ある時間、空間の瞬間をとらえ、封じ込める。何とおもしろいではないか。

最近、デジタルカメラが登場した。デジタルカメラは、写すことにおいてはフィルムカメラと基本的に何ら変わらない。しかし、表現の幅は、ものすごく変わったと思う。撮影した写真(データ)をコンピュータという絵筆を使ってそのまま再現することも、創作することもできる。まさに絵画の感覚だ。その景観や情景などから、自分の想像力を働かせ、コンピュータ(正確に言えばフォトショップというソフトウエアなのだが)を駆使し創作していく。「これが写真!?絵画じゃないの?イラストじゃないの?」のような表現も自由だ。

私は、デジタルカメラとコンピュータの組み合わせで、初めて本当に自分の表現したい世界を発見できたと思う。見た人が私の感動を感じていただければ、私は満足だ。デザインやプランナーとしての仕事、写真の仕事、等様々な分野を手がけてきたが、私は、ライフワークとしてこのテーマをやっていきたいと思う。

時代や技術と共に、写真表現のあり方も変わって良いはず。写真のあり方が、「これじゃないとダメ」なんてつまらないではないか。様々な表現の幅を持って、ますます楽しくなる。そんな世界をこれからも追求したい。デジタルフォトアート・・・と命名した。

小野竜太郎 作品展情報

現在、展示の予定はありません。

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